耐震・リフォームコラム
最近、トイレ関係のお問い合わせが多くなっています。特に「水漏れ」や「便器の中をよく見ると少しだけ水が流れている」、「ウォシュレットなどのボタンを押しても反応しない」などです。ほとんどの症状は経年劣化による故障です。お客様に使用年数をうかがうと、短いもので7年、他は13~17年の年月が経過していて、大切にご使用されている物ばかりでした。
「水漏れ」は床が濡れていることに気付いて、慌ててお電話いただく事が多いです。水漏れの原因はウォシュレットの水を出したり止めたりしている「電磁弁」(蛇口でいうパッキン)の故障がダントツです。設置の10年前後に良く起こる一般的な故障です。故障部品の交換のみで修理できます。
次に「便器の中をよく見ると少しだけ水が流れている」という症状は、タンク付きトイレに多く、タンク内のフロート弁(タンクに水を出し入れする蛇口のパッキン)の故障が原因で起こります。設置の15年~20年ぐらいで発生することが多いです。こちらも部品交換のみの簡単な修理です。
最後の「ウォシュレットなどのボタンが押しても反応しない」という故障は、リモコン側の電池切れがほとんどです。使用回数にもよりますが7年前後が多いかと思います。リモコンの電池を入れ替えすれば大丈夫です。メーカーやタイプにより、故障の内容はまだまだありますが、特に便座の故障は製造年月日が重要で、10年を超えていると修理部品の製造が終了していて、13年を過ぎてくれば、修理部品は保管されていないことが多く、注意が必要です。
年数が経つとともに修理ではなく、新しい商品に買い替える選択肢しかなくなってきます。「何かいつもと違うな?」と異変を感じる事が有れば、お早めにお知らせください。早く解決することで、トイレも「まだまだ使えるぞ!」とがんばって長持ちしてくれると思います。
有限会社アピア 耐震・リフォーム事業 花本 和博 |