耐震・リフォームコラム
春風に乗って花の香りが漂う季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、ご自身でトイレのドアノブの交換をしたことがあると言われるお客様とお話しする機会がありました。トイレのドアノブが空回りする時があったり、鍵のかかり方がおかしな時があったりして、突然ドアが開かなくなったら大変!と思い、ご自身で修理をされたそうです。余談ですが、万が一トイレのドアが開かなくなったら、トイレットペーパーの芯を開いて薄い板状にしたものをドアノブ付近のドアと枠の隙間に入れて、ドアのラッチ(ドアの淵の凹凸部分)を外して脱出する裏技方法があります。ドアの窓から助けを求める等、緊急時を想定しておくことは大切ですね!
さて、話は戻りますが、ドアノブの修理は思っている以上に大変だったようです。トイレのドアノブは大きく分けて2種類あります。握って回すタイプとレバーを下げるタイプでどちらの交換にも重要になってくるのが、バックセットの採寸です。バックセットとは、ドアの先端からドアノブの軸の中心までの長さの事を言います。ドアのメーカーや種類に応じて長さが異なり、間違ったサイズを選んでしまうと取付できないため注意が必要です。他にも、ドアの厚みや金属プレートのサイズ、ビスの感覚なども大切です。新しいものに交換する際は、各部分の寸法をしっかりと測り、サイズが合った部品を購入しなければなりません。私も幾度とドアノブを交換させて頂きましたが、このバックセットは一番気を遣うところです。中にはドアノブと鍵が別になっている特殊なタイプも有るので、そんな時には職人に任せることが確実です。
ドアの故障の前には、ノブが空回りする、グラグラする、鍵がかかりにくい、引っかかるなどの症状があるはずですので、早目にご相談ください。
株式会社アピア 耐震・リフォーム事業 花本 和博 |